グラスに入った麦茶

夏は水出し麦茶を飲もう!/ おいしい麦茶の作り方と嬉しい効果

暑い日に飲みたくなる麦茶。ミネラルが豊富でカフェインレスの麦茶は、夏に汗をかいて不足してしまったミネラルを補ったり、血流を改善したりと熱中症予防に役立つ飲み物です。麦茶の栄養と効果を良くみると、麦茶がなぜ夏にピッタリなの飲み物なのか、その理由が分かります。

それから、麦茶の作り方を選ぶときは、お湯を使わずに水のみで作る『水出し麦茶』の方法が良く、またティーバッグを使う場合は『プラスチックフリーの麦茶パック』を使うと良いでしょう。水出しは、お湯を沸かさないので節電・節ガスとなり、さらに手間がかからないので時間の節約になります。そして、麦茶を作るときに使うティーバッグは、プラスチック製だと抽出するたびに大量のマイクロプラスチックが放出されるため、環境や生物に配慮して紙製などのプラスチックフリーを選ぶことが大切です。

今回は「麦茶の栄養・効果」と「水出し麦茶の作り方」「おすすめ麦茶パック」をご紹介します。

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麦茶の栄養と効果

グラスに入った1杯の麦茶

夏の定番「麦茶」。どうして夏に麦茶がよく飲まれるのでしょうか?実は麦茶に含まれる成分は、夏バテ防止や熱中症対策に役立ちます。ここでは、夏にぴったりの麦茶の栄養と効果について見ていきます。

ミネラルが豊富

麦茶は大麦の種子を殻付きのまま焙煎し、お湯で煮出したり水に浸して作る飲み物です。麦茶にはカリウムやカルシウム、ナトリウムといったミネラルが豊富に含まれているので、夏場に麦茶を飲むことで汗をかいて不足したミネラルを補給してくれます。またノンカフェインなので、利尿作用がなく水分補給にも最適です。

血液をサラサラに

麦茶の香り成分の「アルキルピラジン」には血流促進の効果があります。夏は汗をかいて水分不足になりやすく、脱水状態になると血液の粘度が上がって血栓ができやすくなります。ドロドロ血液となると、熱中症はもちろん脳梗塞や心筋梗塞の危険が高まりますので、日常的に麦茶を飲んで血流を改善し、暑い夏を健康的に過ごしましょう。

抗酸化作用があり、老化を防ぐ

麦茶に含まれるポリフェノールは、活性酸素の働きを抑えて体を守る「抗酸化作用」があります。活性酸素は老化やシミ、がんや動脈硬化などの病気の原因となります。麦茶を飲むことで美肌の効果が得られたり、病気の予防に役立ち健康をサポートしてくれます。

胃の粘膜を保護する

麦茶には、胃の粘膜を保護する効果があります。夏バテで食欲不振や胃もたれなど、胃の不調を感じたときに麦茶を飲むと、胃の不快感をやわらげてくれます。

おすすめの「麦茶ティーバッグ」

グラスに入った麦茶2杯

「紙製の麦茶パック」を紹介します。オーガニックや国内産麦を使った麦茶など、麦茶によって特徴が異なりますので、お好みの麦茶がないかチェックしてみてくださいね。

ムソー 有機麦茶

ムソーの「有機麦茶」は、無漂白ティーバッグ紙を使用しています。国内産の有機大麦を使い、昔ながらの製法で味と香りを丁寧に仕上げた麦茶(有機JAS認定商品)です。ムソーでは他にも安全で素材のおいしさを生かした、オーガニックや国内産の農産物を優先的に使用した様々な商品を取り扱っています。(メーカーに問い合わせて、無漂白紙100%という確認をとっています。2022年8月)

小川生薬 プレミアムな麦茶


「プレミアムな麦茶」は日本三大麦であるはだか麦、二条大麦、六条大麦(すべて国産)を使った麦茶です。なかでも、はだか麦は世界的に希少な品種と言われています。厳選された大麦を素材の良さを活かす独自の技術で焙煎し、香り高い麦茶に加工しています。(※ティーバッグの素材は、パッケージに紙と記載がありますが、メーカーへ問い合わせたところ「木材パルプ・マニラ麻パルプ・合成繊維」でできていると回答がありました。なので紙100%ではありません。2022年8月)

徳島県で1925年に創業した小川生薬は、漢方の生薬原材料を提供する会社です。麦茶の他に、クマササ茶やどくだみ茶など様々なお茶の取り扱いもあります。

\プレミアムな麦茶はこちら/

水出し麦茶の作り方

麦茶と麦茶を淹れた容器

麦茶を作る方法は「煮出し」と「お湯出し」、そして「水出し」の3種類あります。煮出しとお湯出しでは、お湯を沸かす必要があるので電気またはガスを使う必要がありますが、水出しであれば麦茶パックに水を注ぐだけなので節電・節ガスとなるうえに、とても簡単に作れるので時間の節約にもなります。暑い夏にお湯を沸かすとさらに部屋が暑くなるので、水出しはおすすめの作り方です。

水出し麦茶の作り方

  1. 容器に麦茶パックを入れて、お水を注ぎます。
  2. 冷蔵庫に容器を入れて冷やし、2時間ほど待って完成です。

※もし香りや風味が足りないと感じたら…
麦茶パックを容器に入れて麦茶パックがひたひたになるまでお湯をかけて浸し、1分ほど蒸らしてから上記の①〜②の手順で作ると、味が濃くて香りの良い麦茶が作れます。

まとめ

水出し麦茶は、基本的には容器に麦茶パックを入れて水を注ぐだけなので、時間がないときや、暑い日にお湯を使いたくないときにおすすめの作り方です。今回プラスチックフリーの麦茶パックを紹介しましたが、紙100%のものを見つけるのに苦労しました(紹介した2点のうち1点は合成繊維も含まれているという結果です)。スーパーなどのお店で買えるお茶の多くは、プラスチック製のティーバッグを使っています。ある研究では、ティーバッグ1袋あたり約116億のマイクロプラスチックと31億のナノプラスチックがお湯の中に放出することが分かっています。

ご紹介したようにパッケージに「紙製」という記載があっても、合成繊維が含まれていることがありますので、購入する前にお店やメーカーに問い合わせて確認したほうが良いと思いました。ティーバッグ選びは小さなことかもしれませんが、みんなで協力して繰り返し続けていくことで、大きな結果へとつながります。

暑い日に「麦茶」を飲むと熱中症予防になったりとメリットもたくさんあります。美味しい麦茶を飲んで、一緒に暑い夏を乗り切りましょう!

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