冷蔵庫に余った夏野菜があるけど、どうやって使おう…と悩んでいませんか?
夏はきゅうりやトマト、パプリカ、ズッキーニなど、旬の野菜が豊富でおいしい季節です。今回は、野菜の素材本来の味をそのまま楽しめる、ガラス瓶に詰めるだけで完成する「野菜のピクルスの作り方」をご紹介します。
ピクルスのような「瓶詰め」は、オイル漬けやシロップといった保存食をつくれる調理方法です。家庭にひと瓶あるだけでごはん作りがラクになり、季節の味を長く楽しめます。
夏にぴったりの、爽やかな『夏野菜のピクルス』と『にんにくのオイル漬け』の瓶詰めレシピもご紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。

1.瓶詰めのはじめかた
旬の野菜や果物をピクルスやシロップにして保存する「瓶詰め」。
ガラス瓶に季節の恵みをぎゅっと閉じ込めるこの作業は、どこか懐かしさを感じます。手間をかける分、できあがった瓶詰めは特別な一品に。今回は、そんな瓶詰めの魅力とコツをご紹介します。
材料を瓶に詰めるだけと簡単なので、ぜひ「瓶詰め」に挑戦してみてくださいね。
保存瓶の選び方

保存瓶は、透明なガラス瓶を使用しましょう。
瓶の中に入った野菜や果物の色が見えてきれいです。また、におい移りが少なく衛生的というメリットもあります。
保存瓶におすすめの種類は以下の通りです。
- 密閉式(パッキン付き):漏れにくいので、ジャムやシロップ向き
- スクリュー式:開け閉め簡単なので、ピクルスや常備菜など日常使い向き
- 広口タイプ:食材が詰めやすく取り出しやすいので、マルチに活用可能
上記のほかに、食べ終わった佃煮やジャムの瓶を使用するのもおすすめですよ。
瓶の煮沸消毒や衛生管理のポイント

まずは保存瓶を煮沸消毒して殺菌しましょう。
ピクルスなどを詰めるときに瓶の中に見えない汚れや菌が付着していると長期保存が難しくなったり、味が変わってしまったりすることがあります。
少し手間はかかりますが、以下のように一度煮沸してから、瓶詰めをおこないましょう。
【基本の手順】
① 瓶をきれいに洗う
② 鍋に瓶とフタを入れ、かぶるくらいの水を注ぐ
(瓶が割れないか心配な場合は、鍋に布巾を敷いてから瓶を入れる)
③ 沸騰したら弱火にして5〜10分ほど煮沸する
④ 清潔な布の上に伏せて自然乾燥する
(カビが発生しないように、しっかり乾燥させます)
・参考記事:https://hakobuliving.com/living/cleaning/sterilize-glass-jars.html
2.夏のおすすめ瓶詰めレシピ
夏野菜のピクルス(きゅうり、ミニトマトなど)

夏野菜を気軽に楽しめる、やさしい味わいの瓶詰めレシピをご紹介します。
今回は、きゅうりとミニトマトで作りました。お好みで夏に旬のパプリカやオクラなどを入れてもおいしいですよ。
味付けは、お子さんと一緒に食べられるように唐辛子や胡椒などの刺激物を使わない、ほんのり甘酸っぱい味つけにしました。大人向けにアレンジしたい方は、お好みで黒コショウ(粒)や唐辛子などのスパイスを加えるのもおすすめです。
ピクルスやオイル漬けは、彩りがきれいで食卓もパッと華やかになります。カレーの付け合わせや、コロッケの副菜、サンドイッチの中身としてなど、さまざまな料理に合いますよ。夏休みのごはんやおやつのアクセントに、ぜひ取り入れてみてくださいね。
準備するもの

・きゅうり 2本
・ミニトマト 10~12個ほど
・酢 200ml
・水 100ml
・砂糖 大さじ5~6
・塩 小さじ1 (別途:きゅうり用の塩 ひとつまみ)
・お好みでローリエ、胡椒、唐辛子
作り方
1.きゅうりをカットして塩をまぶす
きゅうりはひと口大にカットし、分量外の塩(ひとつまみ)を全体にまぶしておきます。塩をなじませておくことで水分が出て、仕上がりがしんなりしすぎるのを防ぎます。まぶしたあとは、10分ほど置いておくのがおすすめです。

2.ミニトマトときゅうりをさっと下茹でする
きゅうりとミニトマトを、一緒に沸騰したお湯でさっと茹でます(目安:10〜15秒ほど)。ミニトマトを茹でる前に、ミニトマトの皮の表面に楊枝で1〜2か所ほど穴をあけておきましょう。こうすることで食材を清潔に保てて、ピクルス液の味もしっかり染み込みます。ただし、火を通しすぎると食感が損なわれるので茹で時間には注意してください。
【ポイント】
生の野菜には、見えない汚れや菌が残っていることがあり、熱を加えることで表面の雑菌を減らせるため、瓶詰めの保存性が高まるという効果もあります。

3.ピクルス液を作る
鍋に酢・水・砂糖・塩・ローリエを入れて火にかけ、ひと煮立ちさせます。ローリエの香りが立ったら火を止めて、そのまま自然に冷ましておきます。

4.野菜とピクルス液の粗熱をとる
下茹でした野菜とピクルス液の粗熱をとっておきます。熱いうちに瓶に詰めると、野菜の色が悪くなったり、食感が損なわれたりすることがあるため、常温までしっかり冷ましてから詰めましょう。

5.瓶に詰めて冷蔵庫へ
粗熱がとれたら、清潔な保存瓶に野菜とピクルス液を一緒に詰め、ふたをしっかり閉めて冷蔵庫で保管します。冷蔵保存をすると食材によって3日〜1週間ほど楽しめます。野菜のピクルスは、なるべく早めに(3日程度を目安)食べ切るようにしてくださいね。
今回は、きゅうりとミニトマトを使用しています。旬の野菜を選ぶようにすることで、季節感のあるピクルスに仕上がります。ミニトマトは甘みと酸味のバランスがよく、きゅうりや他の夏野菜と合わせたときの味のまとまりが抜群です。また、小ぶりで皮が薄く、味が染みやすいうえに調理や盛り付けがしやすいため、ピクルスにおすすめですよ。
にんにくのオイル漬け

夏に「にんにくのオイル漬け」を作っておくと、料理にさっと使えてとても便利です。
炒め物やパスタ、ドレッシングなどにひとさじ加えるだけで、香りや風味がぐんとアップします。スタミナ食材として知られている「にんにく」は、夏バテ気味で疲れているときや食欲がないときにぴったりです。
にんにくだけでなく漬けたオイルもすべて料理に使えるので無駄がありません。夏の頼れる常備品になること間違いなしですよ。
準備するもの

・にんにく 1片
・ローリエ 1枚
・オリーブオイル 200ml
・お好みで唐辛子
作り方
1.生のにんにくをみじん切りにする
にんにくは皮をむき、細かくみじん切りにします。香りをしっかり引き出すために、できるだけ均一なサイズに刻むのがポイントです。

2.鍋でにんにくとオリーブオイルをじっくり炒める
鍋にみじん切りにしたにんにく、ローリエ、オリーブオイルを入れ、弱火でじっくり加熱します。にんにくは焦げやすいので、絶えずかき混ぜながら、全体がほんのり色づいて香ばしい香りが立つまで炒めましょう。焦がさないことが、苦味を出さずに仕上げるコツです。鍋ににんにく、ローリエ、オリーブオイルを入れ、弱火で焦げ付かないように気をつけながら、じっくり炒めます。

3.香りが移ったら火を止めて冷ます
にんにくの香りがしっかりオイルに移ったら火を止め、そのまま鍋ごと自然に冷まします。粗熱が残っていると保存性が下がるため、完全に常温まで冷ましてから瓶に移すようにしましょう。
4.清潔な瓶に詰めて保存
十分に冷めたら、煮沸消毒済みの清潔な保存瓶にオイルごと移し、ふたをしっかり閉めます。冷暗所または冷蔵庫で保存しましょう。オイルを取り出すときに、スプーンを使うときは必ず清潔なものを使用してください。
保存期間の目安は冷蔵で1〜2週間ほどです。料理の風味づけや、パンに添えるオイルとしてなど、にんにくの風味を加えたいときに便利に使えます。

瓶詰め・保存の注意点
瓶詰めをするときの注意点をご紹介します。時間をかけて作った瓶詰めを最後まで楽しめるように、これから解説する内容をしっかり押さえてくださいね。
1.冷蔵庫で保存する
ピクルスやオイル漬けなどの瓶詰めは、冷蔵庫(10℃以下)で保存するようにしましょう。冷蔵庫で保存することで菌の増殖がしにくくなり、鮮度を保ちやすくします。
常温保存をすると、ボツリヌス菌などが増殖し食中毒になる可能性があるため、注意が必要です。
2.清潔なスプーンや箸を使う
瓶詰めの中身を取り出すときは、清潔なスプーンや箸を使うようにしましょう。
使用済みや一度口に入れたカトラリーやキッチンツールなどを瓶に入れてしまうと、目に見えない雑菌が入り込む可能性があります。水で濡れている器具も菌が繁殖しやすくなるため、乾いたものを使うようにしてください。
3.雑菌が入らないようにする
瓶の中に雑菌が入ると、風味や香りが落ちたり、カビが発生したりする原因となります。せっかく作った瓶詰めを最後まで楽しむために、保存瓶を煮沸してから使う、早めに食べ切るなど工夫することが大切です。
4.食べ切れる・使い切れる量を作る
瓶詰めした食材は、時間がたつと味が変化していきます。またたくさん作りすぎると、食べ切れずに廃棄することになり、もったいないです。瓶詰めをするときは、少量ずつこまめに作るようにしましょう。食べ切ってから作るようにすることで、毎回フレッシュな味わいが楽しめますよ。
瓶詰めのギフトラッピングアイデア

アンティーク調や文字が入った瓶など、おしゃれな瓶に詰めるだけで、色とりどりの野菜が美しくかわいらしい印象になります。写真のように文字入りの瓶に入れて、ヒモやリボンで結べば、特別な気持ちのこもったギフトに大変身します。
おすそ分けや、手土産を渡すときに簡単にラッピングすると相手に喜んでもらえるので、ぜひ試してみてくださいね。
瓶詰めで暮らしに彩りを
今回ご紹介した夏野菜のピクルスは副菜や付け合わせとして、にんにくのオイル漬けは料理の香り付けとして使うのにおすすめです。彩りのよい野菜やニンニクの香ばしい香りは食欲をそそり、夏の食卓を盛り上げてくれます。また、どちらも夏の食事に取り入れやすいので、夏バテ対策にも活躍しますよ。
この夏は、作り置きができて食材を無駄にしない、ちょっとしたギフトにもなる「瓶詰め」を楽しんでみませんか?

