「湯たんぽ」は、お湯を入れるだけで体を温められる暖房器具のこと。エアコンやストーブを使うのに比べて節電・節ガスができるので、お財布に優しくて環境にもやさしい防寒グッズです。使い方が簡単な上に保温時間も長く、冷えやすい体の部位を集中的に温められるので、少し寒いなと感じた時に手軽に使うことができます。一つ持っておくと、とても重宝します。
湯たんぽは持ち運びできるコンパクトなサイズのものが多いので、家ではベッドルームやリビングルームで使ったり、また外出先のキャンプやレジャーなどで使ったりと、様々な場所で役に立ちます。湯たんぽの素材や機能の種類は色々とありますが、今回は「湯たんぽの基礎知識」と、私が購入した「トタンの湯たんぽ」についてご紹介します。
湯たんぽとは?
湯たんぽは、伝統的な暖房器具。中国から日本へ伝来し、元禄時代にはすでに使われていたと言われています。昔の湯たんぽは、お湯を入れて使う金属や陶器製のものが多かったのですが、昨今ではプラスチックやゴム製の他、充電式の湯たんぽなど、様々な種類の湯たんぽが使われています。湯たんぽの用途は、就寝前に布団の中を温めておいたり、お腹の上や腰、足の裏を温めるのに使って体を効率的に温めるのに利用されています。
湯たんぽが凸凹した波型になっているのは、変形を防止したり暖房効果を高めて温まりやすくするためで、湯たんぽの素材や使い方によりますが、4時間〜8時間ほど暖かい温度をキープします。
エアコンや石油ストーブを使用するより電気代やガス代を節約することができるのも、湯たんぽの嬉しいポイントです。エアコンなどの暖房器具と湯たんぽを併用すれば保温や防寒効果が高まり、効率的に体を温めることができます。環境省では、暖房時の室温温度20度を推奨しています。エアコンの設定温度を1℃下げると消費電力量が約10%減らせますので、エアコンで物足りない時には「湯たんぽ」で暖を取るのがおすすめです。
暖房器具名 | 料金 |
湯たんぽ | 電気代(電気ケトル)+水1L:約2.8〜3円、ガス代+水1L:約2.8円 |
エアコン | 電気代:約 3.4円~約 46.5円/1h |
電気ストーブ(ハロゲンヒーター) | 電気代(強1000W):約27円/1h |
石油ファンヒーター | 電気代 8時間:約26円〜400円/8h(+灯油代が必要) |
マルカの金属製湯たんぽ
ここでは、私が使っている金属製の「マルカの湯たんぽA」の使い方と特徴についてご紹介します。マルカの湯たんぽは、昔懐かしいトタン製です。トタンは、熱伝導率が高く保温性に優れているので、お湯を入れるとすぐに湯たんぽが暖かくなります。
湯たんぽの特徴
①IH、ガス対応。
IH、ガスはもちろんストーブ、焚き火など直火に対応しているので、水を入れて温めたらそのまま使うことができます。
②底が平らで安定している。
湯たんぽの底が平らになっているので、水を注ぐ時に安定していて使いやすくなっています。
③凹み防止の支柱が入っている。
湯たんぽはやお湯が少なかったり温度差で、凹んだり中に、強力な凹み防止の支柱が入っています。
湯たんぽの使い方
お湯を入れる場合
- 70度〜80度のお湯を、湯たんぽが満水になるまで注ぎます。
- 湯たんぽケースに入れて、完成です。(トタンの湯たんぽは、とても熱くなるのでケースに入れて使用するのをおすすめします。)
「お湯を入れて使う方法」は、動画にまとめています。
直火の場合
- 必ず湯たんぽのキャップを外して火にかけます。(※キャップをしたままだと、破裂することがあり危険です。)
- お水を湯たんぽの7分目あたりまで入れて、加熱します。
- 沸騰する直前で火を止めます。
- 湯たんぽが満水になるまで、お湯を継ぎ足します。
- 湯たんぽケースに入れて、完成です。
主な注意点
- 必ず水道水を使用する。他の水を使うと湯たんぽの中が変質したり、錆を早めて穴があきます。
- 満水の状態で使用する。お湯が少ないと凹みや変形の原因となります。
- 直火やIHで加熱する時は、キャップを外すこと。破裂など事故につながります。
- 低温やけどに注意する。心地よいと感じる温度でも、皮膚の同じ部分に長時間接触することで、火傷をしてしまうことがあります。直接肌に触れず、タオルなどで包んで使ったり、長時間身体に接触させないように気を付けましょう。
※その他、注意点がいくつかありますので、使用前には必ず製品の説明書を読むようにしましょう。
まとめ
懐かしい雰囲気のある「湯たんぽ」。日中は仕事用デスクの足元に置いて使い、夜は布団の中を温めるのに使っています。札幌市に住むわが家の場合、冬の暖房代は夏の2倍以上となり、また北海道は冬の時期が長い(11月〜3月)ので冬の暖房代は深刻な悩みの一つとなっています。普段から、必要最低限の暖房しか使わないのですが、今年は電気代が高くなってさらに家計を圧迫する恐れがあると思い、大きな収納スペースが必要なくて手軽に使える「湯たんぽ」を購入することにしました。
湯たんぽを使って一番驚いたのは、「保温時間が長い」という点でした。湯たんぽの温度は少しずつ下がりますが、5、6時間経っても十分暖かいです。湯たんぽの水は、お掃除などで再利用すると無駄になリません。
今回は、昔ながらの湯たんぽを紹介しました。まだ湯たんぽを使ったことがないという方は、この記事をぜひ参考にしていただけたらと思います。
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