エシカルなタオルってどんなタオルでしょうか。まずタオルは手や顔、体などの水気を拭き取る時に使うことが多いので、触り心地はふわふわで柔らかいものが良いです。そして、朝起きてから寝るまで使うタオルなので、耐久性も大切です。
タオル素材のなかでもオーガニックコットンは、環境汚染につながる化学肥料などは使わずに、大気、水、土などの自然環境を大切にして、化学肥料が原因で起きる健康被害を抑えます。そのため、オーガニックコットンは地球環境にやさしくて、肌が敏感な方でも比較的安心して使える素材となっています。
今回はタオルの生産者や環境にやさしい、そして使い終わったあと土に還る『オーガニックコットン』に絞って、タオルブランドをご紹介していきます。
泉州タオル工房
泉州タオルは、大阪・泉州地域で生産され、「後ざらし工法」を特徴としています。後ざらし工法は、製織の際に使用する糊や不純物を、最終工程できれいに洗い落とすのが特徴です。そのため綿本来の吸水性がいかされ、汚れが落とされているので清潔、そして肌ざわりがとても優しいタオルに仕上がります。泉州タオル工房(ウエノ)は、伝統文化を守り継ぎながら、最新の技術と発想力を用いた新しいプロジェクトを提案しています。
オーガニックコットン・タオルは、GOTS認証(オーガニック・テキスタイル世界基準)を取得。製造工程では、ジャガイモのでんぷんノリを使い、柔軟剤は不使用、漂白せずにオーガニック綿そのままの色と風合いを生かしています。人にも環境にもやさしいタオルです。
GOTS認証取得済(GOTS:オーガニック・テキスタイル世界基準)
安心できるタオル畑は2-3年以上の移行期間(イン・コンバージョン)のオーガニックの基準に沿った栽培を経た綿花を使用し、環境負荷の少ない製造加工を行っています。
手間と時間をかけて化学物質を使用せず栽培された綿花で作られた糸は、肌に刺激が少なく敏感肌の方にも安心で、地球環境にもやさしい素材です。
使用している糸は、GOTS認証取得済です。
大切な家族に安心して使ってもらえるやさしいタオル。
IKEUCHI ORGANIC(イケウチオーガニック)
IKEUCHI ORGNICは今治タオルの製造会社として、生活のために織り編まれたファブリックだけでなく、社会の組織も織物と見立てて、豊かな生活のファブリック「Life Fabric」を提案し、より自然にピュアにな未来を目指しています。
オーガニックコットンは、スイスREMEI社のbioRe PROJECTの管理下で生産されたオーガニックコットンで、遺伝子組換え(GMO)でない種を使い、3年以上農薬・化学肥料を使わない畑で栽培された綿です。厳しいEU基準に基づいて全製造工程における安全性と環境性を実証し、第三者機関よりオーガニック認証を取得しています。IKEUCHI ORGANIC全製品がエコテックス規格100のクラス1をクリアしています。
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プリスティン
プリスティンは、1996年に誕生したオーガニックコットンのライフスタイル提案ブランドです。5つのこだわりを掲げており、1)色を染めない、無染色 2)メイド・イン・ジャパン 3)顔の見えるものづくり 4)やさしい仕様 5)シンボルはてんとう虫 地球・環境・人にやさしいモノづくりを行なっています。また、2030年までにはゼロ・ウェイスト、ノ-プラスティックを目指すなど、さまざまな課題を解決するために挑戦しています。
オーガニックコットンは、紡績から縫製まで製造び全工程で、トレーサビリティをしっかり確保し「いつ、どこで、誰が」作ったのかがわかるようになっています。また無染色で、綿本来の生成色をいかして製品をつくっています。アメリカ・テキサス州の綿は、第三者認証機関であるUSDA(米国農務省)の認証がされ、インド・タミルナドゥ州の綿は、第三者認証機関GOTSの厳しい基準をクリアしています。
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天衣無縫
天衣無縫は、オーガニックコットンを原料とした、オーガニック製品の製造・販売をおこなっています。直接現場へ足を運んで工場との繋がりを大切にした「顔が見える関係」のものづくり、オーガニックコットンを通じて環境と社会にやさしいものづくりをしています。また「東北コットンプロジェクト」という日本産の綿花栽培を行なっています。
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オーガニックコットンは、スーピマコットンというシルクのような光沢感と滑らかな肌触りのあるものと、カラードコットンというコットン原種の茶綿という種類を主に使用しています。GOTSとオーガニック コンテンツ スタンダード (OCS)の認証を取得しています。
オーガニック コンテンツ スタンダード (OCS)
オーガニック製品の普及を目指すアメリカのNPO法人Textile Exchangeによって定められた認証基準です。「OCS100」には95%-100%のオーガニック原料が使用されていることを表し、原料から生産、最終製品、消費者に渡るまでの取引を含む全工程において生産履歴が保たれるよう義務づけられ、第三者認証機関による各工程の実地検査が行われます。
おまけ① / タオルを長持ちさせるためのコツ
タオルの肌触りや状態を、長持ちさせるためのコツをいくつかご紹介します。
- タオルは使ったらすぐに洗う… 濡れたままのタオルは雑菌が繁殖して、イヤな臭いへとつながります。そのため、タオルは使用したらすぐ洗うか、もしすぐにお洗濯できない時は、しっかり乾かしておきましょう。
- たっぷりの水で洗う… タオルの傷みを軽減するために、洗濯の水は多めにして、すすぎの回数も多めにして洗います。洗濯水が少ないと、洗濯物同士が擦れ合って傷みの原因となります。
- 柔軟剤はタオルが固くなってから… 柔軟剤はタオルの表面を滑らかに整えますが、使いすぎると水を吸いにくくなり、繊維が滑って抜け落ちやすくなります。そのため、柔軟剤はタオルが固くなってきた時に使うのが良いでしょう。
- タオルは乾かす前にほぐす… 洗濯をしたタオルは、パイルを立てるようにほぐしてから干します。パイルをほぐす時は、タオルを広げて両手で持ち、パタパタと強めに振ります。この動きで、パイルが立ち上がってボリュームを出すことができます。
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おまけ② / タオルは捨てずに、最後まで使おう!
タオルは繰り返し使っていくうちに、くたびれていきゴワゴワと固くなっていきます。顔や手を拭くには固すぎて使えなくなったタオルは、捨てずに他のかたちで活用して最後まで使いましょう。
- 雑巾やふきんとして使う… タオルは使いやすいサイズに切って、お掃除用の雑巾や窓拭き用ふきんとして使います。切りっぱなしだとほつれやすいので、ロックミシンをするか三つ折りにして縫っておくと使いやすくなります。
- 梱包に使う… 梱包の際に、緩衝材の代わりとしてタオルを使うことができます。
- ペット用にする… ペット用のバスタオルにしたり、お掃除用タオル、ペットの敷物にして使います。
- リメイクする… バスマットやキッチンマット、ぬいぐるみへとリメイクするのもおすすめです。
まとめ
我が家ではオーガニックコットンのタオルを使い始めるようになってから、もう何年もオーガニックコットン以外のタオルを使っていません。オーガニックコットン素材は、肌触りが優しくて柔らかいのと、耐久性があって長持ちする、吸水性が良いという点が、特に気に入っています。
環境にもお肌にもやさしい「オーガニックコットンのタオル」をぜひ使ってみていただけたらと思います。
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