バターは乳製品。牛から搾った生乳からクリームを分離して練り固めたものを言います。以前に食肉や乳製品を生産する畜産業は、温室効果ガスの排出をはじめ、様々な環境問題を引き起こしていることに触れました。
畜産業の環境負荷を減らして環境を保護するためには、お肉を食べないように心がけ、乳製品の消費も減らすことが大切です。今回は、乳製品のひとつ「バター」の代用となる食品をご紹介していきます。料理やお菓子作りで使うバターの代わりとなりますので、参考にしていただけたらと思います。
畜産業の環境負荷について、詳しくはこちらをご覧ください。
お肉が農場から私たちの食卓にわたるまでの間、どのくらい環境に負荷を与えているのかご存知でしょうか?実は家畜として育てられる牛・豚・鳥などには、たくさんの資源(土地、穀物、水など)が使われていて、お肉が生産されるなかで、たくさんの温室[…]
アップルソース
アップルソースは、煮たリンゴをすり潰してペースト状にしたもの。バターやオイルの代用に適していて、ケーキを柔らかくしっとり仕上げてくれます。アップルソースは、ケーキやマフィンを焼くときや、そのまま食べるのもおすすめです。基本的にバターと同量で使えば良いです。
アップルソースの作り方
材料
皮をむいたリンゴ8個、シナモン小さじ½ 、水 ½ カップ、レモン汁 大さじ2
作り方
- リンゴを細かく切って(お好みでシナモンを加える)、鍋にリンゴと水を入れて煮ます。
- 沸騰したら、火を弱めて20〜30分煮続けます。
- 火を止めて、レモン汁を加えてフォークかフードプロセッサーで潰して、ペースト状にしたら完成です。
アボカド
森のバターといわれるクリーミーなアボカドは、バターの置き換えとして使うことができます。アボカドはバターと同量使えば良いので、例えばバター100gを使うレシピであれば、代わりにアボカドを100g使うこととなります。パスタなどの料理やブラウニーなどのお菓子作りにおすすめです。
オリーブオイル
オリーブオイルは、バターと同じように油脂のため代用することができます。オリーブオイルはバターの風味を出すことはできませんが、オリーブオイル独特の香りを楽しむことができます。固形バターの代用をするときは、バターの量の3分の1〜半分を目安にします。トーストに塗ったり、料理やパン、お菓子づくりで使うことができます。
ココナッツオイル
ココナッツオイルとは、ココヤシの実から採れるオイルのこと。ココナッツオイルは90%以上が飽和脂肪酸で構成されていて、酸化に強いのが特徴です。ケーキやマフィン、料理などでは基本的にバターと同量で使えて、お菓子や料理にココナッツの甘い香りが残ります。ココナッツオイルを使ったビーガンバターやココナッツオイルと豆腐を使ったビーガンバターを作れば、パンに塗ったり調理で使うのに便利です。
まとめ
今回ご紹介したバターの代わりになる食品は、野菜や果物、植物油と、ビーガンの方も安心してお使いいただけるものです。バターとは違う食品独特の香りを楽しんだり、健康のことを考えて栄養の効果を見て、お好きなバターの代用品を選んで頂けたらと思います。畜産は、温室効果ガス排出をはじめ、アマゾンの森林破壊、飢餓、水不足の問題に影響を与えています。植物ベースの食事をとるように心がけたり、環境負荷の多い食材を食べる量を減らしてみるなど、ご自身の生活に取り入れやすいことからはじめてみてはいかがでしょうか?
以下の記事では『お肉の代わりになる食品』と『栄養バランス(主にたんぱく質)』についてご紹介していますので、ぜひご覧ください。
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