「SASAWASHI」という、くま笹を原料にした天然由来の手編み糸をご紹介します。この糸は抗菌・防臭・UVカットの特性を持つことから、手芸屋さんでは夏の時期が近づくと、サマーヤーンとして販売しています。SASAWASHIで帽子やバッグを編むだけで、おしゃれで素敵に仕上がるので、まだ編んだことがないという方にぜひ試していただきたい糸です。
それでは、SASAWASHIの原料と、おすすめの手編み帽子やバッグを見ていきましょう。
ささ和紙とは? / 自然素材のくま笹と和紙
SASAWASHIに使われる「ささ和紙」は、自然素材のくま笹を原料にした和紙の糸です。くま笹は、主に高原地帯や北海道の山野に群生するイネ科ササ属の植物で、天然の抗菌・防臭作用や雑菌の増殖を抑える効果があり、笹寿司や笹団子などに使われています。また日本古来の自然素材である和紙には、油を吸収したり、UVカット効果や綿の約2倍の吸水力を持つといった性質があるので、この天然由来の「ささ和紙」は、生活用品を作るのに適しています。
SASAWASHIで、帽子やバッグを手編みしよう!
今回ご紹介するダルマのSASAWASHIは、染色時に撥水加工を施しています。そのため、水を弾いて汚れにくいのが特徴です。ニットのような伸縮性はなく硬いので、SASAWASHIの手編み糸で編むなら、衣類ではなく帽子やバッグなどの小物がおすすめです。
SASAWASHIで編む、サマーポシェット
SASAWASHIを使ったサマーポシェットは、夏のオシャレにふさわしいバッグです。糸を販売しているダルマ(横田株式会社)では、SASAWASHIを使ったバッグの編み図を提供しています。(ダウンロード版はこちら▶️http://daruma-store.jp/?pid=156760840)
サマーポシェットは「Patterns Note KN13」に掲載されていて、私の編んだカフェオレのサマーポシェットは、(9)ブラウンの糸を5玉と、(8)黒を1玉使っています。
<サマーポシェットの材料>
- SASAWASHI:(9)ブラウンを5玉、(8)黒を1玉
- 使用針: 6/0かぎ針、 8/0かぎ針
<できあがり寸法>
横 27.5cm、深さ 21.5cm
※詳しい作り方は、「Patterns Note KN13」をご覧ください。
\SASAWASHI 糸/
SASAWASHI FLATで編む、サマーハット
新商品の手編み糸、SASAWASHI FLATを使うとサマーハットが素敵に仕上がります。SASAWASHI FLATは、サマーポシェットで使用した糸とは異なり、糸に撚り合わさってない一本のテープ状になっています。
サマーハットの編み図は、「Summer hat」に掲載されています。夏のオシャレが楽しくなりそうな、各3タイプ合計6点の帽子の編み図が載っている参考になる本です。(ダウンロード版はこちら▶️http://daruma-store.jp/?pid=157444102)
上の画像にあるように、「Summer hat」掲載のエッジラインハットを編んでみました。SASAWASHI FLATの(102)ベージュを4玉と、(105)黒を1玉使っています。エッジラインハットを編んでいる様子は、動画でご覧いただけます。
<エッジラインハットの材料>
- SASAWASHI:(102)ベージュを4玉、(105)黒を1玉
- 使用針: 4/0かぎ針
※詳しい作り方は、「Summer hat」をご覧ください。
\SASAWASHI FLAT 糸/
まとめ
今回初めてSASAWASHIの糸を使って編みましたが、硬さ・ハリがあるのでニットとはまた違った編み心地でした。個人的には、バッグや帽子は、固めにキツく編んだ方が隙間が小さくなって、キレイに仕上がると思います。
また出来上がったバッグの軽さには驚きました。SASAWASHIは1玉25gなので、6玉使って150g。バッグの中には携帯、ハンカチ、ちょっとした化粧品などを入れることができます。荷物を入れてもそんなに重くなりません。
春夏の装いに、SASAWASHIの帽子やバッグを合わせるだけで爽やかな雰囲気になります。この夏、SASAWASHIで小物を手編みして、お洒落を楽しんではいかがでしょうか?
穴があいたり破れてしまった服を再利用する方法として、リユースや寄付を選ぶのは難しいと思います。そのため、着れなくなった服はリメイクをして再利用するのがおすすめです。今回は、まだ買って数回しか着ていない赤いワンピースに穴があいてしまっ[…]
着れなくなったセーターとハギレを使って、「リバーシブルのパッチワーク・ブランケット」を作りました。家に溜まっていたハギレ生地複数枚と、伸びたり縮んだりしたセーター、穴があいたセーター3枚を使っています。穴があいたり、ボロボロだったり[…]