お米を正しく保存していないと、虫がわいてしまうことがあります。実はスーパーで簡単に手に入る「唐辛子(鷹の爪)」を米びつの中に入れるだけで、虫の予防をすることができます。
この記事では、「お米の防虫対策」や「お米に適切な保存方法」などをご紹介します。毎日美味しいお米を食べるための知識として役立てていただけたらと思います。
お米には虫が発生する?
お米をきちんと保管しないと、コクゾウムシやノシメマダラメイガなどの虫が発生します。お米に入った虫が卵を産み、幼虫がお米を食べて成長したりと、虫がわいてしまうのです。これらの虫は、家の中にあるお米などの食べ物の匂いに寄ってきます。特に梅雨や夏の時期に発生しやすく、いちどお米に虫がわくと駆除するのが大変ですので、お米の保存には注意が必要です。
お米の防虫対策には「唐辛子」がおすすめ
唐辛子には「テルペノイド系化合物」と言う虫が嫌う香りの成分が含まれているため、お米の虫除けに効果的です。野菜の唐辛子なら、お米と一緒に入れても安心です。
さらにお米を保管する際には、唐辛子を使うのと同時に温度と湿度にも気をつけることが大切。温度が23度以上、湿度60%以上となると虫の動きが活発になります。またお米を袋のまま保管すると、虫が外側から袋を破いて侵入する可能性があるので、米びつなどに移し替えるようにします。
唐辛子を使ったお米の保存方法
準備するもの
- お米
- 乾燥した唐辛子(鷹の爪) … 米10kgには5本ほど、米5kgには2〜3本。
- 米びつや瓶などの保存容器
\おすすめ乾燥唐辛子/
お米の保存方法
- お米が袋に入っている場合は、米びつなどの保存容器に入れ変えます。
- お米が入った容器の中に、乾燥唐辛子を入れます。直接唐辛子を入れると、埋もれたり割れてしまって使いにくい場合は、お茶パックや巾着に唐辛子を入れてから容器の中に入れると安心です。(※効果は1ヶ月)
- お米の保管に適した温度は10〜15度ですので、冷暗所や冷蔵庫で保管します。冷蔵庫で保管する場合は、野菜室に入れると良いでしょう。水気が多い場所や、高温多湿、直射日光が当たる場所は避けましょう。
まとめ
お米が美味しく食べられるのは、季節によって異なります。春から夏は2週間〜1ヶ月、秋から冬は1ヶ月〜2ヶ月が保存期間となりますので、この期間を目安に食べきれる量を買うようにしましょう。
もし万が一、虫がわいてしまったときはお米から虫を取り除けば食べられます。ただしアレルギーを起こす可能性もあり、衛生的な面でもなるべく虫がわかないように気をつけて、美味しいお米を食べれるように心がけたいですね。
様々なお米専用の虫除け剤が販売されていますが、「唐辛子」を選べばお料理にも使えますので、無駄になりにくくゴミも最小限で済みます。お米の保存に乾燥唐辛子を使ったことがなかったという方は、ぜひ試していただけたらと思います。