ハギレを使って作る「大人用シューズケースの作り方」と「靴の保管方法とアイテム」をご紹介します。ハギレを使ったシューズケースは、直線縫いだけなので、初心者の方でも作りやすいデザインとなっています。靴は正しく保管しないと、靴にカビが生えたり劣化が進んだりしてしまいますので、靴の保管方法もチェックしましょう。
シューズケースを使ってホコリや汚れから靴を守り、また乾燥剤を使うなど正しい方法で靴を保管して、皆さんの大切な靴を少しでも長く履けるように、これからご案内する内容を参考にしていただけたらと思います。
大人用シューズケースの作り方
今回は上画像の左側のシューズカバー(できあがり寸法:縦49cm×幅32cm)の作り方をご紹介します。右側のシューズカバーは「ミシンABC」という本を参考にして作ったもので、上部の生地は付き合わせになっています(できあがり寸法:縦50cm×幅28cm)。左側のシューズカバーは上部の生地を3cm合わせているので、中の靴が見えにくいデザインです。
準備するもの
- 生地(縫い代込み)
1枚で作るなら、50cm×72cm。画像のように2色で作るなら、31cm×72cmと21cm×72cmの2枚用意します。(着れなくなった服や古着、余りのハギレがあれば優先的に使用しましょう。)
- ボタン 直径1.5cmを4個
- 針と糸(ループ用)
■入れる靴のサイズ:高さ15cm、長さ34cm、アッパー28cm(※お持ちの靴のサイズに合わせて、大きさを調整してください。)
作り方
1. 生地を裁断
はじめに、生地を裁断します。
私はハギレ2枚(赤とタータンチェック)を縫い合わせて1枚の生地にし、さらに縫い合わせた部分を表に返してステッチをかけました(「準備するもの」にサイズが書いてあります)。生地の耳がフリンジのようで可愛かったので、シューズカバーの入り口側に耳が来るようにしました。※耳を使用せず三つ折りにする場合は、裁断する生地のサイズをプラス2cmしてください。
またハギレや古着を使う場合、生地のサイズがバラバラのことが多いと思いますので、必要な生地の幅・長さとなるように数枚つなぎ合わせても良いです。お好みにアレンジした生地を使ってください。
2. 布端を三つ折りにして縫う
布の両端を三つ折りにして縫います。三つ折りのやり方は、まず生地を1cm折ってアイロンをかけて、また1cm折ってアイロンをかけて折山のキワにミシンをかけます。(完全三つ折りのやり方は「ミシンレンタル屋さん」の動画:完全三つ折りのやり方が参考になります。)
3. 両端を折って、底を縫う
シューズケースの生地を中表に両端を折り畳みます。その時に、左端側を右側の生地の上に3センチ重ねます(表に返すと右側が上に重なった状態になります)。縫い代1cmで底を縫います。
4. ボタンとループを縫い付ける
表に返したら、下画像のように右側にボタンと左側にループを縫い付けます。ループの長さは約6センチ程度(折り畳むと3cm)でちょうど良いと思いますが、ボタンの大きさなどに合わせてループの長さを調節してください。
5. 完成
シューズケースが出来上がったら、実際に中に靴を入れてみましょう。靴の入れ方は、動画で説明していますので、よろしければ参考にされてください。
靴の保管方法、注意したいこと
靴は、正しく保管することで数年〜数十年と靴の寿命を長くすることができます。靴の保管方法を間違えると、靴にカビが生えたり傷んだりと、靴の劣化につながります。ここでは「靴を保管する際に注意すべきこと」を見ていきます。
- 湿気の少ない通気性の良いところに保管する。
- 下駄箱に収納するときは、換気を良くする。
- 箱に入れて下駄箱にしまわない。
- 下駄箱にしまっている靴は、月に1度、日陰で風通しの良いところに置く。
- 革靴は脱いですぐにシューキーパーを入れず下駄箱にもしまわないで、1日程度乾燥させる。
- ホコリなどの汚れや水分はきちんと落とす。
- 履いていない靴は、定期的に状態を確認する。
靴を保管する時に使いたい、おすすめアイテム
靴の保管の時に大切なのは、高温多湿を避けること。そして、靴の湿気を取るためにのアイテムを使うとより効果的ですので、ここではおすすめの「靴の湿気取りアイテム」を紹介します。
シューキーパー(シューツリー)
シューキーパー(シューツリー)は、靴の歪みを整えてくれるアイテム。木製のシューキーパーは重みがあり安定しているので、靴の反り返りやシワを伸ばして形崩れを防止します。また木製の特徴として、湿気吸収と抗菌・消臭の効果もあります。革靴内で汗をかいて湿度が高くなると靴が傷みやすくなるので、シューキーパーを使って湿度を調節することで雑菌を防いでくれます。
乾燥剤
靴の乾燥剤は、型崩れ防止には向かないのですが、除湿や消臭の目的で使うならシューキーパーよりも手軽なアイテムです。環境に配慮して、炭や珪藻土など自然素材でできた乾燥剤を使うのがおすすめです。
\天然レッドシダーチップの吸湿脱臭剤/
新聞紙
新聞紙を使っても湿気を取ってくれます。新聞紙を丸めて靴の中に入れるだけなので、とても簡単です。ただし、湿気を吸ったまま保管していると靴がカビてしまうことがあるので、定期的に交換すると良いでしょう。
まとめ
今回ご紹介したシューズケースは、おしゃれで可愛らしいデザインなので、下駄箱だけでなくお部屋に置いて「見せる収納」にしても良いでしょう。シューズケースのボタンは全て洋服についていた付属ボタンを活用しました。取っておいた付属ボタンを使うチャンスですので、もしお持ちでしたら是非ご活用ください。シューズケースの生地については綿や麻など天然素材を選ぶと、洗濯をしてもマイクロプラスチックが出ないのでおすすめです。また通気性が良いのでシューズケースにも適しています。
上画像タイプのシューズケースは少し小さいので、カジュアルシューズに向いています。作り方は「ミシンABC」の本をご覧ください。実際に作ったシューズケースの使い方は動画にまとめていますので、サイズ感などぜひ参考にしてください。
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