穴があいたりボロボロになったりして着れなくなったセーターを捨てるのはもったいないですよね。そんなときは、セーターをリメイクしてブランケットを作ってみませんか?
今回は、セーターとハギレを使ったリバーシブルの「パッチワーク・ブランケット(ひざ掛け)」の作り方をご紹介します。家でたまった伸びたり縮んだりしたセーターと穴があいたセーター、ハギレ生地の3種類を使用しました。家にある古着で簡単に作れるので、ぜひ参考にして作ってみてくださいね。
他のページでは、服をトートバッグへとリメイクする方法を紹介しています。こちらからご覧ください。
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パッチワーク・ブランケットの作り方
準備するもの
- 生地
生地は作りたいブランケットのサイズ分で、好きな形にアレンジしてください。
作り方
1. 生地を裁断する
必要な枚数分の布をカットしていきます。古着を使う場合は、洋服をパーツごとにバラバラにして、裁断がしやすいように切り開いてからカットしましょう。
※厚紙で18cmx18cm(または好みのサイズ)の型紙を作ってチャコペンで印をつけておくと裁断しやすいです。
※ニット生地にはニット用の接着芯を貼っても良いです。
2. 生地の色・柄の組み合わせを決める
裁断した生地をテーブルに並べて、好きな色・柄の組み合わせを考えます。全部で6列となるように、縦5枚、横6枚ずつ計30枚使いましょう。デザインが決まったら忘れないように、生地を順番に重ねておいたり、縫製の前に写真を撮っておいたりすると、あとで確認できて便利です。
3. 縫製
① 表生地を縫い合わせていく

先ほど生地を並べた組み合わせの順通りに、縦1列ごとに縫っていきます。縫い代は1cmで、中表に合わせて縫いましょう。縦列6枚の組み合わせを間違えないように確認してください。
全部で6列分作って出来上がったら、縫い代をアイロンで全て割りましょう。
② 1〜6列を縫い合わせていく

1〜6列目までを1列ずつ順番に、中表にして縫い合わせていきます。縫い代は、1cmです。中表に合わせた生地と生地との切り替えの間をピンで止めると、縫い目があってズレにくくなって模様が綺麗に仕上がります。
すべての列の縫い合わせが完了したら、表から見て見るとバラバラだった四角の生地が、キレイにつながった状態になります。

③ アイロンで縫い代を割る

1〜6列目を縫いつなげたら、縫い代を全てアイロンで割っておきます。
④ 手順①〜③を繰り返して、裏生地を作る

ニットの生地も、手順①〜③と同じように生地を縫い合わせて、縫い代を割って準備します。これで、表:ハギレのパッチワークの生地と、裏:ニットのパッチワーク生地の計2枚が完成します。
⑤ 表生地と裏生地を縫い合わせる
表:ハギレのパッチワーク生地と、裏:ニットのパッチワーク生地の2枚を中表に合わせ、返し口を20cmあけて、周囲を縫い代1cmで縫います。
⑥ 角を斜めにカットする

表生地と裏生地を中表に縫い合わせられたら、4つの角を斜めにカットすると、表に返した時にキレイに角がでます。
⑦ 生地を表に返して、ブランケットの周りを縫う

カットできたら、生地を20cmあけておいた返し口から表に返しましょう。表に返せたら、返し口の縫い代を1cmに折って、ピンで止めておき、さらにブランケットの周りもピンで止めて、ブランケットの周囲を端から5mmで縫いましょう。こうして周りを縫うことで、返し口も閉じることができます。
※裏のニット生地が重いと、表生地と離れやすくなって取り扱いにくいので、その場合は、表と裏生地のパッチワークの縫い目と縫い目のあいだ数カ所を縫い留めておくと、2枚の生地が離れなくなりますよ。
⑧ 完成!
【ハギレのパッチワーク生地側】
【ニットのパッチワーク生地側】
着れなくなったセーターは捨てずにリメイクしよう!
今回リメイクしたブランケットは表がコットン・裏がニット生地なので、夏は冷房対策のひざ掛け、冬は寒さで冷えた体を温めるブランケットとして気温や体調に合わせてオールシーズン使えます。完成までにかかった時間は、2〜3時間程度でした。最初にパッチワークの生地を裁断するのに少し時間がかかりますが、カットしてしまえば、あとは直線に縫うだけなので簡単です。
材料は余り布と着れなくなったセーターなどの服、そして糸も家にあったものを使ったので、材料費はかかりませんでした。皆さんも着れなくなった服など家にあるものを工夫・活用して、ハンドメイドを楽しんでみてくださいね。
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