毎日使うキッチン用品。日常に欠かせないキッチン用品だからこそ、エシカルでサステナブルなものを選びたいですよね。使用頻度が高いぶん、モノによっては買い替えが必要になる機会も多いと思います。生分解性の天然繊維でできた「環境にやさしい製品」を、なるべく長いあいだ使うことが大事です。
今回は、エシカル・キッチン用品【スポンジ編】をご紹介します!
どのような繊維が環境にやさしいのか見ていきましょう。
セルロース・スポンジ
100%天然素材。パルプ由来のセルロースと、補強繊維として加える綿などの天然繊維からできています。焼却しても有毒ガスが出ない、さらに土に埋めると自然に分解されて土に還ります。
吸水性に優れ、水に濡れるとやわらかくなり、乾燥も早くて丈夫。持ちが良いスポンジです。
スポンジはとても柔らかいので、鍋の焦付きや食器にこびりついたご飯は取れにくいと感じるかもしれませんが、使い終わった鍋や食器をすぐに水に浸けておくと、セルローススポンジでも綺麗に汚れを落とせます。
カレーなど濃い色の食べ物がついた食器を洗うと、少しずつスポンジの色は変色しますが、使い古したスポンジは、掃除用にしてリユースします。ゴシゴシ洗っても型崩れしにくいので、最後まできちんと使える優秀なスポンジです。
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コットン・スポンジ (たわし、びわこふきん)
コットン(綿)は天然繊維。土に還る生分解性の素材です。
コットンの糸で、アクリルたわしのように編んでスポンジを作ったり、コットン製の着古したニットをスポンジサイズに小さく切って端をほどけないように縫えば、コットン・スポンジとして使うことができます。
汚れてきたら、煮洗い(煮沸)をして天日干しをすると除菌・汚れ落としができます。煮洗いができるのも綿素材の特徴です。
布地がデコボコしていて油や汚れを取り込む「びわこふきん」は、洗剤なしで食器が洗えます。また「コッパークロス」は綿と細菌の繁殖を防ぐ殺菌作用のある銅繊維で出来たスポンジで、フライパンの焦げ付きや茶渋汚れを落とし、ピカピカにします。
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麻・スポンジ(たわし)
麻は消臭性、抗菌性が高い天然繊維。繊維はとても丈夫で強く、吸水性にも優れています。麻は、痩せた土地でも育ちやすく、非常に成長の早い植物です。
洗剤をほとんど使わなくても腰のある麻の繊維で、油汚れがよく落ちます。
麻紐を「たわし状に編んだもの」、サイザル麻でできた「亀の子たわし」の形になったものがあります。
サイザル麻の葉から取れる繊維は長くて強く、柔軟性にすぐれ、摩耗や腐食に強い特徴を持っています。
麻のたわしは、洗剤を使わなくても油汚れが落ちやすいので、経済的で環境にやさしいです。
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ヘチマ・スポンジ(たわし)
ヘチマはもちろん天然繊維。ヘチマ・スポンジは、食器用だけでなく体用にも使われています。スポンジへ加工するのが簡単なので、自宅で育てたヘチマを使ってスポンジを作ることもでき、ガーデニングとスポンジづくりの両方を楽しめます。
乾燥したヘチマは硬いのですが、水に濡らすと柔らかくなり、頑固なフライパンの焦付きもゴシゴシ洗うと綺麗になる優れものです。
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まとめ
スーパーやドラッグストアで手に入れやすいスポンジは、化学繊維でできたものが多いです。価格もお手頃なので、つい買ってしまうという方も多いと思います。しかし化学繊維(ポリウレタン、アクリル、メラミン樹脂など)のスポンジは、使用しているうちに劣化・磨耗し、マイクロプラスチックとして排水され、海へ流れて海洋生物が取り込んでしまう可能性があります。マイクロプラスチックは、海の環境破壊に影響します。
毎日使う「キッチン用スポンジ」だからこそ、自然素材で環境への影響が少ないものを選んでいただけたらと思います。小さいものでもコツコツと、環境に良いものを使う・購入こと「エシカル消費」を続けることが大切です。
使い古したスポンジは、掃除用スポンジに再利用するなどしてスグ捨てずに、長く使えるよう工夫してみましょう。
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