ふた付ショルダーバッグの作り方をご紹介します。裏地付きの大人用メッセンジャーバッグです。バッグはファスナー付きでバッグの中身が落ちにくくて安心で、大きめサイズのためたくさん入るデザインとなっています。また、スマホなど小物を収納できるように内ポケットも付けました。
バッグの裏地には、余ったハギレを縫い合わせて1枚の布にしたものを使用しています。ハギレでなくても、着なくなった服を裁断し縫い合わせて生地にして使っても良いでしょう。ハギレや着なくなった服があれば、もしくはなるべく家にあるもので作れば、ゴミが減ってさらに節約にもなるのでオススメです。
それでは、作り方を見ていきましょう。
ふた付ショルダーバッグの作り方
今回作るショルダーバッグはファスナー付きなので、作り方が難しいのではと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、一つ一つ作業を確認しながら進めばちゃんと完成できます。私が参考にしたのは、つれづれリメイク日和さんのYoutube動画「帆布で作るメンズサイズのショルダーバッグ★フタとファスナー付きの作り方」です。こちらはメンズサイズで私には大きいので、サイズを5cmほど小さくして、さらにファスナー付き内ポケットはなしにしました。ショルダー部分の取り付け方も変えています。
準備するもの
生地(※縫い代込み)
■表生地 帆布など厚みのあるしっかりした生地がおすすめです。
・本体 1枚 79×53cm
・ふた 2枚 51×30cm
■裏生地(裏生地が薄くて気になる場合は、接着芯を貼ってください。)
・本体 1枚 79×53cm
・ポケット 1枚 40×42cm
■肩ひも(ショルダーストラップ)
・表布 1枚 12×120cm
・ひも通し 2枚 12×10cm(片方のみに角カンをつける場合は、1枚)
■ファスナー脇布
・表布 2枚 5×49cm
・裏布 2枚 5×49cm
■ファスナー端布
・表布 2枚 5×8cm
部品
※部品は私が使ったものを載せていますが、お好きなものを使ってください。
■ファスナー 55cm(両開きタイプがおすすめ)
■角カン 2個(対応幅50mm、片方のみに角カンをつける場合は1個)
■リュックカン 1個(対応幅50mm)
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作り方
はじめに、生地を裁断します。
私は裏地に、ハギレをつなぎ合わせた1枚の生地(接着芯を貼る)を使用しました。(パッチワークの方法はこちらの記事をご覧ください。)
2.ファスナーとわき布を縫い合わせる
ファスナーの引き手がある方を上向に置いたら、ファスナーの脇表地1枚の表側を下にしてファスナーの中心にまち針で止めます。そしてファスナーの反対側にも脇裏地1枚の表側を下にした状態にしてファスナーの上に置き、中心をまち針で止めます。表地と裏地のあいだにファスナーが挟まれた状態になります。そうしたら、表裏生地の両端を1cm折って上を7mmで縫います。
片側がついたら、ファスナーの反対側にも同様にファスナーの脇布をつけていきます。ファスナーの脇布を両サイド縫い終えたらアイロンでしっかり開き、ファスナーが縫い合わせてある部分と端に2、3mmのステッチをします(下画像の赤い点線箇所)。
3.ファスナーの端に布をつける
ファスナーの端布2枚をハサミで上の画像のように斜めにカット(画像の赤い点線箇所)したら、中心を三角に切ります(画像の赤い三角の箇所)。形ができたら端布の周囲を1cmで折ってアイロンをします。アイロンで形を整えたら、ファスナーの先端に縫い付けます。ファスナーの両脇を少しだけ折ってから端布をファスナーに挟んで縫うと、キレイにつきます。
4.ショルダーバッグのふたを作る
ふたの生地2枚を中表に合わせて、上部を除いた周囲(画像の赤い点線箇所)を1cmで縫います。周囲が縫えたら角を三角に切り落として表に返します。縫い代にアイロンをかけてから表に返すとキレイに角が出ます。
表に返せたら、上部以外の周囲を7ミリでステッチします(画像の水色の点線箇所)。
5.肩ひもを作る
肩ひもの布を、中表に折って縫い代1cmで縫い合わせます。肩ひもが縫えたら、縫い代を布の中心にずらしてアイロンで縫い代を割って、安全ピンなどを使って表に返します。
表に返せたら、肩ひもの両端を1cm中へ折ってアイロンをかけ、肩ひもの周囲にステッチをかけます(画像の赤い点線箇所)。
6.肩ひも通しを縫う
「5.肩ひもの作り方」と同じように、肩ひも通しの布を中表に折り畳んで、縫い代1cmで縫います。縫い代を布の中心に合わせてアイロンで縫い代を割ったら、表に返します。肩ひも通しは後ほど「12.肩ひもを本体に取りつける」で使います。
7.裏地にポケットをつける
ポケット生地を中表に半分(縦20×横42)に折り畳み、周囲を縫い代1cmで返し口10cmくらいを開けて縫います。縫えたら表に返し、アイロンをかけてポケットの上部を下の画像のように四角く縫っておきます(布が薄くて心配な場合は、ポケットの上部を1cm畳んでから縫っても良いです。)
ポケットを立体につけるために上右図のように印をつけたら、印をつけた通りに折ってアイロンをかけて、アイロンをかけた部分を2、3ミリの幅で縫います(上画像の青線箇所を折ってアイロンをして縫います)。ポケットが縫えたら、裏地の中心に合わせて生地の上から6cmの所にポケットを縫い付けます(下画像の黄線箇所を縫う)。ポケットの下部分は、ポケットを青い線で折り畳んだ状態で2、3ミリの幅で縫います。
8.表地とふたを縫い合わせる
バッグ本体の表地とふたの生地を中表に合わせて、上から5mmのところを縫います。
9.裏地とファスナーを縫い合わせる
裏地(表柄を上にする)とファスナー(引き手がある方を上にする)を縫い合わせます。
10.表地と裏地を縫い合わせる
「9.裏地とファスナーを縫い付ける」でできた表地の上に裏地を中表に合わせ、上を縫い代1cmで縫います。片側が縫えたら、表に返して、もう一方も縫い代1cmでつなぎ合わせます(下の図のような順に置いて、縫い合わせます)。
11.脇を縫って、マチを作る
表地と裏地を揃えて、脇の両サイドを縫い合わせます。この時に、表地と裏地の境目をキチンとずれないように合わせて縫います。どちらか片側の裏地には、返し口15cmほど開けておきましょう。
脇が縫えたら、表地と裏地の角を三角に折ってマチを縫います。私は12cmのマチにしました。マチを縫ったら、裏生地のマチのみ縫い代1cm残してカットします。
12.肩ひもを本体に取りつける
裏地の返し口から生地を表に出して、返し口をミシンまたは手縫いでとじます。できたら、本体の上部を一周ステッチしておきます。
「6.肩ひも通しを縫う」で作った肩ひも通しの生地を角カンにとおして、両端を1cm中に折ってバッグの本体に縫い付けます(画像の赤点線箇所)。バッグの本体上部から下2cmの箇所に肩ひも通しの生地端がくるように合わせます。肩ひも通しを二つ付ける場合は、もう片方にも同様に縫い付けます。
肩ひもを送りカンに通して縫い代1cmで縫います。送りカンに通して縫えたら、角カンに肩ひもを通して、ショルダーストラップを完成させます。(ショルダーベルトの作り方はこちらの記事が参考になります▶︎「送りカンを使ったショルダーベルト nunocoto fabric」)
13.完成です!
ショルダーストラップをバッグ本体に取り付けたら、完成です。
ふた付きショルダーバッグを作った感想
過去に作ったトートバッグと比べると、パーツと工程が多く時間もかかりました。焦らずゆっくり作ればそこまで難しくありませんが、ショルダーストラップを角カンや送りカンに付けるのは初めてたっだので、色々と調べながら完成させました。
今回、ふた付きのショルダーバッグを作ることにしたのは、自転車の時に持ち運ぶメッセンジャーバッグのような大きめのバッグが欲しかったからです。最近購入した自転車にカゴがついていないので、このショルダーバッグを持って、たくさん出かけたいと思っています。容量がたくさん入るので、書類や軽食、水筒を入れたり、あとはちょっとした買い物のときはマイバッグの代わりとしても使えます。
皆さんも、家にあるハギレや着れない服を利用して、ショルダーバッグを作っていただけたら嬉しいです。
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