洗濯したはずなのに、タオルが臭うことはありませんか?
いちどタオルが臭ってしまうと、通常の洗濯だけでは、なかなかイヤな臭いを取り除くことができません。そんな時は、お料理で使う道具で簡単にできる「煮沸消毒」がおすすめです。タオルを煮るだけですぐに臭いがとれます。漂白剤でも臭いは取れますが、使い方を間違えると素材を傷つけてしまったり、人体に影響を及ぼす可能性があります。
今回は、タオルのイヤな臭いを煮沸して消す方法をご紹介します。
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タオルのイヤな臭いの原因は?
タオルのイヤな臭いの原因は、「雑菌」です。繊維に付着した皮脂やたんぱく質を元に雑菌が繁殖し、気温や湿気の条件が揃った時、タオルが生乾きになっていたり、水分を含んだままの状態になっていると、雑菌が繁殖しやすくなります。
タオルを煮沸消毒する方法
用意するもの
- 鍋 … ステンレスかホーローが良いです。大きいサイズがおすすめ。
- トングや菜箸
- お湯
- タオル … 色移りを避けるため、白いタオルとカラータオルは分けて煮沸消毒しましょう。いちど洗剤で洗濯したものだとより良いです。
煮沸消毒に向いている素材
煮沸消毒には、コットンや麻素材が向いています。
化学繊維(ナイロンやポリエステルなど)や、シルク、ウールなどは高温の熱湯にさらすと変質する恐れがあるので、避けましょう。
煮沸消毒する方法
- 鍋にお湯を沸かします。お湯は、60度以上が良いです。(繊細な生地の時は、熱湯だと痛む可能性があるので注意します。)
- タオルを入れて弱火にし、20分程度つけておきます。(布きんのように薄手の場合は、2~3分程度で良いです。)
- トングでタオルを取り出して、水でよくすすぎます。
- 煮沸消毒したタオルを、洗濯します。
- 風通しの良いところで干して、しっかり乾燥させます。(天日干しは、タオルが硬くなってしまうことがあるので、乾いたらすぐに取り込むなど注意してください。)
重曹を使った「煮洗い」もおすすめ
落ちにくい汚れや臭いには、お湯に重曹を加えた煮洗いをすると効果的です。「煮洗い」は、煮沸消毒と変わらないくらい簡単です。それでは、その方法を見てみましょう。
用意するもの
- 鍋 … ステンレスかホーローが良いです。アルミ鍋は使わないよう注意!
- トングや菜箸
- 重曹(水1リットルに対して、重曹は大さじ1杯)
- タオル … 色移りを避けるため、白いタオルとカラータオルは分けましょう。素材も綿・麻など丈夫な繊維にします。
- お湯
煮洗いの方法
- 鍋にお湯を沸かして、重曹を入れます。
- タオルをお湯の中に入れて、弱火にして5分ほどグツグツ煮ます。
- トングでタオルを取り出して、水でしっかりすすぎます。
- タオルを洗濯し、風通しの良いところで干します。(天日干しは、タオルが硬くなることがあるので、乾いてすぐに取り込むなど注意します。)
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まとめ
お湯を用意するだけで、簡単に「煮沸消毒」してタオルの臭いを取ることができます。水なので安心して使うことができますし、あたらしく洗剤や柔軟剤を買う必要がないので、節約にもつながります。
柔軟剤など香りを長持ちさせる製品の中には、「マイクロカプセル」という微小なプラスチックのカプセルに香りを閉じ込めているものがあります。このマイクロカプセルはとても小さいため、海に流れ出たり、人の肺に入り込む可能性があるそうです。そのため、環境や人に悪影響があると言われています。
臭いが気になると、消臭効果が高くて香りの良いものを使いたくなりますが、環境や人の体のことを考えて、まずは、「環境と人にやさしいもの」を選んで使うことを試していただけたらと思います。
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