今回は、天然素材のぬくもりを感じるエシカルな「室内用ほうき」と「屋外用ブラシ」をご紹介します。
お掃除道具は、掃除場所にあわせて適した道具があると、お掃除の効率が上がってカンタン、時短にもつながります。最近では、使い捨ての掃除道具が便利なこともあり、ドラッグストアなどで手軽に買うことができるようになりました。ただ、使い捨てのものはポリエステルやポリプロピレン、ポリエチレンなどのプラスチック製が多いため、環境問題のことを考えると使用はなるべく避けたいです。
毎日のように使う掃除道具は、ほうきやブラシに関してもプラスチックではなく、なるべく天然素材で繰り返し使うことができる持続可能な『環境にやさしいもの』を選ぶことが大切です。それでは、実際にどのようなものがあるのか、見ていきましょう!
室内用ほうき
REDECKER / わらほうき
REDECKER(レデッカー)は、1935年にドイツで創業しました。再生可能な天然素材を使い、かならず商品が販売される前に従業員などがテストをして品質の高い商品のみを選び、販売しています。「使い捨ての社会」の中で、持続可能で品質の高い商品が重要になると考え、レデッカーではそういったことを意識した商品を開発しています。
レデッカーのわらほうきは、赤い柄がポイントの可愛らしいほうきです。柄の部分はブナ材で、ブラシ部分はわら(藁)でできています。サイズは、80cmと110cmで小ぶりで柄が細いので、お子様も一緒に使えるほうきです。室内やベランダなどちょっとした時にササッと掃きたい時に便利です。
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REDECKER / 麦わら手ほうき
わら(藁)でできた、カーブのついた形状の片手サイズのほうき。カーペットやソファー、ベッドなど大きいほうきでは掃除がしにくい場所で気軽に使うことができます。小ぶりなほうきですが、穂先が細いのでしっかりゴミを掻き出してくれ、機能性にも優れています。
白木屋傳兵衛商店 / 江戸長柄箒
天保元年(1830年)に創業した白木屋傳兵衛商店は、江戸箒の老舗。東京都中央区京橋に店舗を構えています。「自然を大切にして自然ありのままの素材をいかし、ゴミを出さない」と、職人は次世代の子供たちのことを思いやり、環境にやさしい製品をつくることを大切にしています。お店では、そんな職人のぬくもりが感じられる『ほうき』や『ちりとり』などの商品を取り扱っています。
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白木屋伝兵衛商店では、さまざまな種類のほうきを取り揃えています。なかでもコシが強い「江戸長柄箒 特上」は、適度な柔らかさとコシ、バネがあるので力を入れずにやさしく掃くだけで、ほこりや大きめのゴミをしっかり掃き取ります。
ほうきの素材は、国産のホウキトウモロコシでできており、職人が一本一本丁寧に選別したものを使っています。ホウキトウモロコシのほうきは、静電気が起きにくいため簡単に穂先のゴミを落とせて、しかも床(お座敷・フローリング・カーペット)を傷つけることなく静かにお掃除することができます。持ち手の部分は竹素材となっており、天然素材と職人のあたたかさ、そして伝統的な職人技を感じさせるほうきです。
室内ほうきと一緒に使うとオススメな「ちりとり」
白木屋傳兵衛 / はりみ
厚紙に和歌山の柿渋を塗って作られた、紙製のちりとり。環境にやさしい自然塗料の柿渋を塗ることで、耐久性がアップし、静電気が起きにくくなるため、ゴミをきちんとはりみの中に集めることができます。外枠には竹がはめ込んであり、しっかりとした作りとなっています。湾曲した間口を床に押し付けると、ゴミがかき入れやすくなります。
屋外用ブラシ
Iris Hantverk / ブルーム ショートハンドル
Iris Hantverk(イリス・ハントバーク)は、1870年から続くスウェーデンのブラシメーカーです。天然素材を多く使い、職人が手作業で製作しています。設立当初から視覚に障害をもつ職人たちを雇用し、ひとりひとりが社会へ積極的に参加して平等な雇用機会を得て自立した生活を送れるようにという思いから、今日までの長い間、Iris Hantverkと視覚障害をもつ職人たちは歴史的な強いつながりを持って歩んできました。(Youtube動画を見ていただくと、職人の人々が丁寧にブラシを手作りしている様子を見ていただくことができます。)
Iris Hantverkのブルーム ショートハンドルは、ブラシ部分がココヤシ(ココナッツ)、持ち手は樺の木でできた天然素材のあたたかみ感じるデザインです。軽量なので片手で持って使いやすく、ベランダや玄関、外の掃き掃除でお使いいただけます。
Iris Hantverk – Stockholm & Narva | Mit Fingerspitzengefühl | Portrait
松野屋 / シダデッキブラシ
1945年に創業した松野屋は、自然素材を中心とした荒物(ほうきやザルなど、素朴な日用品)を取り扱う荒物問屋です。日本国内やアジアの町工場や閑散期の農家などで作られる日用品を仕入れた、時代に合う使いやすくて暮らしに馴染む商品を生産者と共に開発しています。
松野屋のシダデッキブラシのブラシ部分は「シダ」、持ち手には「木」と天然素材が使われています。シダは吸水性が高く、太くてコシが強いので洗浄力に優れています。玄関やベランダ、駐車場スペースなど屋外のお掃除に適したブラシです。
まとめ
最近、私は「とみおかクリーニング」というお店でウールと竹素材でつくられたハンディモップを購入しました。とみおかクリーニングは創業65年、北海道を中心に店舗を構える衣料やお布団などのクリーニングを専門としたショップです。お肌に衣類に、そして地球に優しいクリーニング店を目指しており、店舗では環境にやさしい洗剤(オリジナル洗剤の量り売りもあり)や雑貨などを取り扱っています。
天然素材のぬくもりを感じる掃除道具がお部屋にひとつあると、ウキウキした嬉しい気持ちになります。手作りでひとつひとつ丁寧に作られたものは、愛着が湧きますし、お手入れをして丁寧に長く使えるように大切にしたくなります。あたらしいお掃除アイテムをお探しの方は、ぜひ参考にしていただけたらと思います!
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