女性がブランケットをしまう様子

エシカル消費、商品を選ぶ6つのポイント / JEIエシカル基準も解説

昨今では「エシカル」が注目がされ始め、エシカルウォッシュのようにエシカルに取り組んでいるように見せかけて、実際にはそうではない偽りのエシカル商品や、本当にエシカル商品なのか不明なものが増えています。その他にもエシカル消費はSDGs目標12「つくる責任 つかう責任」にもあるように、SDGsとも関係していますが、SDGsウォッシュやグリーンウォッシュといった取り組んでいるふりをすることが問題となっています。

そういった偽りの商品に惑わされずにエシカルなものを選ぶためには、私たち消費者一人ひとりが、どういったことを基準にして人・社会・地球環境に配慮されたエシカルな商品を選べば良いのかを知り、確認していく必要があります。「買い物は、その商品や企業へ投票すること」につながります。今回は、JEIエシカル基準をはじめとした、エシカル商品を選ぶ方法をご紹介していきます。

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JEIエシカル基準

黄色い花と白い背景

一般社団法人日本エシカル推進協議会(JEI)は、2021年10月13日に「JEIエシカル基準」を公表しました。JEIエシカル基準は、商品やサービス、ブランドや企業がエシカルであることを総合的に確認し示すための基準であり、誰でも簡単に利用ができて、エシカルであることを客観的に示すことができることを目指して策定されました。

基準は、自然環境の保護や人権の尊重など8つの分野(⼤項⽬)に分かれていて、それぞれ 4〜7 つの課題 (中項⽬)があり、全体で 43 の項⽬から構成されます。

8 分野(⼤項⽬):
1. ⾃然環境を守っている (7)
2. ⼈権を尊重している (5)
3. 消費者を尊重している (4)
4. 動物の福祉・権利を守っている (6)
5. 製品・サービスの情報開⽰をしている (5)
6. 事業を⾏っている地域社会に配慮・貢献している (5)
7. 適正な経営を⾏っている (7)
8. サプライヤーやステークホルダーと積極的に協働している (4)
※それぞれのカッコの中にあるのは中項⽬の項⽬数です。中項⽬の詳細は基準 をご参照ください。
出典:JEIエシカル基準:エシカル基準の構造(PDF)

点数は、項目ごとにS(100点)〜D(0点)で計算し、大項目の点数がいずれも60点以上であれば「おおむねエシカル」と言えるとしています。この基準は認証制度ではなく自己評価となっており、企業などがそのレベルに確実に達しているというエビデンスを用意し、求められた場合は開示することとなっています。

これらの項目を頭の片隅に置いておけば、商品を購入するときに参考になるかもしれません。

一般社団法人日本エシカル推進協議会 公式ホームページ

エシカル商品を選ぶ方法

たくさんの花瓶と花瓶に入った花

ここでは、私がエシカルな暮らしを送る上で実践している「エシカル商品を選ぶ方法」の中で、今回は簡単にできるものを選んでご紹介します。商品の種類や特徴によって見方のポイントは変わりますが、買い物をするときは、焦らずに一度立ち止まって考えることが大切です。すベて当てはまる商品を探すのは難しいかもしれませんが、自分が気になる点を解決してくれる商品を選ぶのがポイントです。

本当に必要か考える

まずはじめに、今欲しいと思っているものや買おうとしているものが、本当に必要なのか考えてみましょう。すでに持っているものの中で「工夫・修理などすれば使えるもの」がないか考えてみます。例えば、洋服を買い替えるのであればリメイクやお直ししてもう少し長く着れないか考えてみたり、収納ボックスを買おうと思っていたら、お菓子の空き箱やすでに使っているボックスを整理して空きスペースを作って使えないかなど、アイデアを出してみます。買ってから無駄にしないためにも、今使っているものの見直しすることはとても大切です。今まで使い捨てだったものを、繰り返し使えるものに変更できないかを考えても良いかもしれません。

本当に必要だという結論に至ったら、以下の方法を試してみてください。

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素材を確認する

プラスチックフリーを心がける

プラスチックは、自然分解されずに半永久的に残ると言われています。さらにプラスチックが自然環境にさらされて崩壊するとマイクロプラスチックごみとなり、このようなプラスチックごみが海に流れ出ると、海を汚海洋生物に影響を及ぼします。またプラスチックの原料は石油で生産から廃棄焼却時に地球温暖化の原因となる温室効果ガス(CO2)を排出しているため、リサイクルポリエステル素材も含めてなるべく避けるようにします。選ぶ素材は、コットン、麻、毛、シルク、木、竹、など土に還る天然素材や自然素材が良いでしょう。

コスメやボディシャンプー、歯磨きなどは、マイクロビーズと呼ばれるプラスチックが含まれている製品があるので、天然由来成分の化粧品を選ぶようにします。また、パッケージもプラスチック包装でないもの又は簡易包装の商品を選んで、果物や野菜はバラ売りを優先的に買うなどなるべくプラスチックを減らすように心がけます。

トレーサビリティを確保しているか

機織りハンドメイド

トレーサビリティ(追跡可能性)とは、商品が「いつ、どこで、どのように、誰によって」作られたのかを明らかにして生産から消費、廃棄までの過程を追跡できる状態にすることを言います。

食品の中にはトレーサビリティが義務付けされたものもありますが、食品以外の商品についてもトレーサビリティがしっかりしているかどうかを知ることは、買い物をする上でとても大事な情報となります。「生産段階が確認できるか」「どこで誰が作ったのか分かる安全なものか」を、商品を販売する企業やブランドのホームページ又は商品についたタグ・ラベルなどを見て確認してみましょう。

フェアトレード商品かどうか

キャンドルと一輪挿し

フェアトレードとは、公正な社会のために途上国と先進国とが対等に取引することで、発展途上国の原料や製品を「正当な価格で継続的に購入し、生産者や労働者の生活改善や自立を支援する」ための仕組みです。

フェアトレード商品かどうかを見分けるには、国際フェアトレード認証ラベルWFTO認証ラベルなどの認証マークが商品についているか、もしくは商品を販売する企業・団体がフェアトレード認証機関や団体などへ加盟しているかどうかなどで判断すると良いでしょう。

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ピンクのワンピースを着た女性

認証マークがついているか

商品に認証ラベルやマークがついているか、商品を販売する企業・団体が認証機関等へ加盟したり、認証を取得しているかどうかを確認しましょう。

認証マーク(ラベル)の例

  • エコマーク:ライフサイクル全体で環境を考慮し、環境への負荷が少なく環境保全に役立つ商品の認定を証明するマーク。
  • MSC認証:MSC「海のエコラベル」は持続可能で環境に配慮した漁業で獲られた水産物の証。
  • FSC認証:きちんと管理された森林の木材とその木材からできた製品を証明するラベル。
  • GOTS認証:オーガニック繊維で作られたテキスタイルの世界基準。
  • B Corp認証:地球環境に対して配慮した持続可能なビジネスに非営利団体のB Labが与える認定で、社会的・環境的な説明責任・透明性について厳しい基準を満たしていることを証明します。
  • エコサート:オーガニックコスメの製造・提供者に対し、「オーガニックコスメ」「ナチュラル洗剤」「エコプロダクツ」「化粧品原料」のカテゴリーに分けて有機認証を行っています。

調べても分からなければ、問い合わせる

商品のラベルや企業のホームページを見ても「どこでどのように誰によって作られたのか」「成分や素材は環境などに配慮されたものか」など分からない場合があります。そういった時は、販売しているお店や企業に直接問い合わせてみると良いでしょう。店舗で買う時は商品を購入する前に、携帯などを使って商品で不明なことがあれば検索して調べたり、お店のスタッフに聞いてみましょう。ネットショッピングの時は、お店の問い合わせフォームやメール、電話などで質問してみると良いでしょう。

急いで購入する必要のないものは、時間をかけて納得してから買うのがおすすめです。商品のことをしっかり理解してから購入することで、その商品に対して愛着が湧き大切にしたくなります。

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積まれた本と一輪の花

おすすめのエシカル商品

今までHAKOBU LIVINGでご紹介したエシカル商品の中で、ライフスタイルに取り入れやすいものをご紹介します。ご自身の暮らしに合うものを探してみてください。

生活雑貨

オーガニックコットン袋

オーガニックコットン袋

洗濯ネットを天然素材にすることで、洗濯から出るマイクロプラスチックの量を減らすことができます。中でもオーガニックコットンは生産者や環境にやさしい素材です。

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Wowe洗濯ネット2枚

天然繊維のスポンジ

セルローススポンジ

化学繊維(ポリウレタン、アクリル、メラミン樹脂など)のスポンジは、使用しているうちに劣化・磨耗し、マイクロプラスチックとして排水され、海へ流れて海洋生物が取り込んでしまう可能性があります。生分解性の天然繊維でできたスポンジを選ぶのがおすすめです。

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セルローススポンジ

化粧品、ヘアケア

オーガニック化粧品

メイクアップ用の化粧品がテーブルの上に置いてある様子

オーガニックコスメは、有機栽培の植物が使用されています。お肌に優しくて環境にもやさしいエシカルな化粧品です。コスメはUSDAやエコサートなどの認証機関によって認められたものが安心です。

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化粧品と鏡

プラスチックフリーの固形シャンプー



プラスチックフリーで動物実験がない、地球環境にやさしい植物ベース素材を使用した固形のシャンプーやコンディショナーがおすすめです。

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エティーク

まとめ

エシカルな商品を買う時は、長く使えそうか、環境に負担はないか、生産者は正当な対価を支払われたのか、動物福祉の面で配慮されたかなど、様々な視点から見ることが大切です。すベてを満たす商品に出会えれば良いのですが、難しい場合には、どれか一つもしくは自分が譲れない点を満たしているかを確認してみましょう。

急ぎで必要のないものは時間をかけてゆっくり探し、自分のライフスタイルに合った素敵なエシカル商品を選んでいただけたらと思います。

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